老兵は去る。
何も書かなかったこの数年はその心理でございました。
わしはお絵描きしないと何もできない只のおっさんに戻ったのだ。
物心ついて以降こんなにペンを持っていない時間が長いのは初めてです。
うむ。後悔もないようです。もう絵は描かないだろう。
そう思っていましたし、今でも思ってはいます。
しかし、それがここにちょっと描いてます。なんという変わり身の早さ。
実はもともとあまり絵を描くのは好きじゃなかったのですが、どうも何かがお絵描きを楽しくさせております。
達成しなければならない、越えねばならない、間に合わせなければならない的な縛りが無いせいかも知れません。
知れませんっていうか、たぶんこれでございます。
何かの機会にお客様からいただくイラストや同人誌がスゲー眩しかったものです。
今でも覚えております。
あんなふうに楽し気に描かれて、それはそれは羨ましかったものでございます。
苦痛しか無かった自分にはとても信じられませんでした。
その信じられないまぶしい世界に、一度完全に止めたことにより、ちょっとだけつま先が入ってるのかもしれません。
2020-7-13 追記 この記事に関して、あまり良くないのではないか思うことがございましたので修正させていただきました。
読まれる方には初めて見るその時が永遠のリアルタイム、なのに描いた奴が自分終了って言いきってるのはいささか配慮に欠けておりました。
ご気分を害された方がおられましたらお詫びいたします。